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私、五十路手前の後藤愼一が、熊本で頑張る社長さんやオーナーさんを訪問し、創業の苦労話、これからの夢などあれやこれや聞いて、レポートします。
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2008年02月02日

映画で心揺さぶろうと語る熊本クレア総支配人・吉田克己(5)

映画で心揺さぶろうと語る熊本クレア総支配人・吉田克己(5)


先日、めったに映画館に行かない私が、熊本・嘉島町AEONモールの熊本クレアで公開されていた「ベオウルフ/呪われし勇者」を観てきました。映画を観る前にふと、このシネコンの支配人とはどんな方なのだろうと思い立ち、チケットを購入した後でカウンターのスタッフの方に支配人にお会いしたいと申し出たところ、お忙しい中快く応じてくださいました。いきなり、インタヴューのお願いをしたところ、金曜日なら時間が取れるということで、先月25日に再訪しました。

そんな訳で、第五回目のゲストは㈱ワーナー・マイカル、ワーナー・マイカル・シネマズ熊本クレア「総支配人」の吉田克己さんです。ご挨拶すると、「映画のことならどんなことでもお話できますが、私のことは勘弁してください」と第一声。しかし、そうはいかないのがこのインタヴューシリーズです。とは言え、無理を言っているのはこちらですから、まずこの映画のことを前振りにしますね。

映画で心揺さぶろうと語る熊本クレア総支配人・吉田克己(5)この映画はロバート・ゼメキス監督の「デジタル3D」映像。専用3Dメガネを装着し、緊張しながら観たその映像にいきなり驚かされました。まさに、「サイレントから、トーキーへ。モノクロからカラーへ。そして、今までに無かった驚きの体験、デジタル3Dへ!『映画を見ている』のではなく、『映画の中に自分が入っている』ような体験をあなたの目で確かめよう」というキャプション通りの革命的映像世界だと私は思いました。

「出演者」というと少し変ですが、主役のレイ・ウィンストンこそちょっと格好良すぎますが、アンソニー・ホプキンス、ジョン・マルコヴィッチ、ロビン・ライト・ペンは実物そっくりに描かれています。それで口元の動きとセリフがぴったりと合っている。おそらく実写をデジタル3Dにしたのだろうと思いますが、この境目が途中でわからなくなる程の完成度でした。

映画で心揺さぶろうと語る熊本クレア総支配人・吉田克己(5)


この3D専用メガネは、通常のメガネの上からも装着が可能で、上映後持ち帰ることができます。今週末にでも是非見てほしい映画です。この映画が九州で観られるのは、福岡ルクルと熊本クレアのたった2箇所しかありません。全国でも20箇所だそうです。少なくとも映画好きの県内の方ならここまで来て見る価値は充分にあると思いますよ。

映画で心揺さぶろうと語る熊本クレア総支配人・吉田克己(5)この「ベオウルフ」は残念ながら公開が終了していますが、現在はお子さんと一緒にご覧になれる「ルイスと未来泥棒」という作品を上映中です。「ウィリアム・ジョイスの絵本「ロビンソン一家のゆかいな一日」を映画化したタイムトラベルファンタジー。原作のテイストを生かしつつ、孤独な少年が未来への大冒険を通してたくましく成長する姿をスクリーンいっぱいに映し出す。本作が長編デビュー作となるスティーブン・アンダーソン監督は、今回声優としても大活躍。ユニークな発明品の数々や、“ある秘密”の行方に心躍る。(シネマトゥデイ)」だそうです。

映画の宣伝(?)、吉田総支配人、これくらいで宜しいでしょうか?いやいや、ほんとに凄いんです、この3D映画。

さて、吉田さん。ご出身は佐賀県。1996年に九州で最初に出来た佐賀県WMC上峰開業に伴い入社。以来、当時全国で8サイト(劇場)だった箱が56サイトに急増。2005年10月10日の熊本クレア・オープンとともに熊本へ赴任されました。「総支配人」という立場としてのご苦労などをお聞きしたのですが、「いやいや、入社したタイミングが成長期だっただけで、人が追いつかなかっただけです」といたって謙虚です。

目下の課題は、土日以外の集客、特に夜の集客とか。そのために、ファーストデイ、レディスデイ、レイトショーなどのサービス料金を設定されています。「お客様には、このサービス枠を利用してもらい、より多くの映画を観ていただきたいんです」と熱く語られました。「映画によって心を揺さぶり、映画館でしか味わえない映画の世界、音響の素晴しさを味わってほしい」とも。

ご自分のことには謙虚な吉田さんも、この仕事にかける思いは隠せません。何ぶん現場オペレーションの裁量余地が少ない領域ではありますが、これからは特に「これまで映画どころではなかったはずの団塊の世代の方々に映画館にお越しいただきたい」とおっしゃいます。「そのための垣根を少しでもはずしていければ」と語られました。

また、8スクリーンある熊本クレアですが、自主上映、演劇、音楽などでも貸し出すことができるそうです。全体のスケジュールの問題もありますが応相談で可能ということでした。特にこの映画館のゆったりとした座席と音響は優れものです。パフォーマーにとっては、快適な環境で自分たちのパフォーマンスを見てもらえる絶好の箱だと思います。

最後に、このワーナー・マイカルに入社される前の吉田さんのことをお聞きしました。5年間某コピーメーカーのサービス・エンジニアを経て、10年程ご自分で小さな駄菓子屋系のお店を経営されていたそうです。商売は順調だった様でニ店舗目を検討中のところを、近隣に大手企業の出店が決まったことで閉店を決断されます。そして、現在は逆の立場と言うのですから、人生は皮肉なものですね。吉田さんには社内結婚で結ばれた同郷の奥様と3人のお子さんがいらっしゃいます。

吉田総支配人とお話して感じたことですが、話しぶりにその温厚な人柄が表れる方です。それは佐賀県民の特徴なのでしょうか?個人的にお願いしたのですが、この熊本におられる間に、どんな形であれ、熊本の映画文化の一躍を担っていただきたければと思います。映画人にはシネコン批判もありますが、吉田さんのお話からそれは、役割分担ということを忘れた議論だと、気づかされました。

皆さん、映画館に行きましょう。そして、映画に心を揺さぶられ、大いに泣き、大いに笑いましょう。

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