2008年02月09日
スタイリッシュな支援を、社会起業家・西梅彰容(11)(上)
昨年12月初旬、FMの朝の番組「SKY」を聞いていて、「ビッグイシュー」という運動のことを知りました。イギリス発祥の「THE BIG ISSUE」という雑誌をホームレスの人たちが販売し収入を得ることによって自立支援を促す運動で、目下のところ大阪、神戸、京都、東京での活動が中心だということでした。
そして、今月2日、「ホームレスの自立支援雑誌 熊本市でも」という記事が目に留まりました。それによると、任意団体である支援団体「ビッグイシュー熊本」を立ち上げたのが24歳の女性であることを知り、驚いたのでした。私は、即日に大阪の(有)ビッグイシュー本部へインタヴュー申込みのメールを送信。そして、7日、その「ビッグイシュー熊本」の代表・西梅彰容(あきよ)さん(24)とお会いしまた。

2日以降、「ビッグイシュー」そのものの運動と「ビッグイシュー熊本」については、各メディアで競うように報じられました。その概要については、下記にリンク先を添付しておきますので、そちらでチェックしていだだくとして、ここでは、24歳の西梅彰容さんがなぜ、全国で13番目となるこの支援団体を立ち上げようと思われたのかについてご紹介したいと思います。
西梅さんがこの「ビッグイシュー」という本に初めて出合ったのは、昨年5月に販売が開始された福岡・天神でした。カフェの運営指導という立場にある西梅さんは、その一店舗である福岡店を訪れた際に路上販売をする「ビッグイシュー」を手に取ったのでした。この雑誌の意味を知り、その後何度か雑誌を購入していた西梅さんは販売員である山本さんに、どこで夜寝ていらっしゃるのですか?と尋ねます。
「今はビッグイシューの収入があるのでネットカフェで毎日眠れています、シャワーもありますしね。でもお金を使わないように5時間パックなんかにしてると、シャワー浴びたりなんかしてたらすぐ過ぎちゃうんですけどね~」と山本さんは笑いながら話されたそうです。
その山本さんの笑顔を見た西梅さんは、「ビッグイシューは『夜、安心して眠る』チャンスを販売者に本当に提供してるんだ」と実感します。「自分の目の前にいる人が本当にビッグイシューに救われている、
ということをリアルに感じたら、やっぱり動かずにはいられなかったんですね」と。
それでも私には、腑に落ちないところがありました。私もこのビッグイシューのことを知り、この活動が彼らの自立を後押しているんだなと理解しました。しかし、私はそれをブログの中で語っただけでした。率先して私が手を上げようとは思いもしませんでした。単に私が物臭なのか、他人事だと頭の中で整理しただけなのか?今回のインタヴューで私は自分の器について改めて考える機会をもらいました。
「やっぱり動かずにはいられなかった」西梅さんのもっと奥にある動機を私は知りたくなりました。今回はこうした理由で、インタヴューを前半と後半に分けてお送りします。(続く)
<ビッグイシュー関連記事>
「『ビッグイシュー』熊本市でも ホームレスが雑誌販売 4日から収益で自立目指す」(2008/02/03付西日本新聞)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/kumamoto/20080203/20080203_002.shtml
「ビッグイシュー:あすから販売 /熊本」(2月3日16時1分配信 毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20080203ddlk43040358000c.html
「ホームレスが売る雑誌 ビッグイシュー」(asahi.com2008年02月05日)
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000000802050003
「ビジネス通じホームレスの自立を支援する『ビッグイシュー』」(後藤 愼一)
http://ameblo.jp/asongotoh/entry-10061322950.html
「ビッグイシュー日本版」(http://www.bigissue.jp/)

「社会起業家」。今回の記事で西梅さんのことをそう呼ばせていただきたいのです。西梅さんには釈迦に説法となるかもしれませんが、念のためにウィキペデキアでの次ぎの解説を引用しますね。
社会起業家は、「社会変革(英:Social change)の担い手(チェンジメーカー)として、社会の課題を、事業により解決する人のことを言う。社会問題を認識し、社会変革を起こすために、ベンチャー企業を創造、組織化、経営するために、起業という手法を採るものを指す。社会起業家(社会的企業家)により行われる事業は、社会的企業(ソーシャル・エンタープライズ、Social Enterprise)と表現されている)。
「ビジネスの起業家は、典型的には儲けと自分にどの程度報酬があったかで、その実績を計るのに対し、社会起業家は、社会にどれだけの強い効果を与えたかを成功したかどうかの尺度にしている。NPOや市民グループを通して働きかけを行うことが多いが、この分野で働く人は、企業や政府のセクターで働く人が多い。社会的企業家(ソーシャル・アントレプレナー, Social Entrepreneur)ともいわれ、「ソーシャル・イノベーション(Social Innovation)を起こす人」とも定義される。自ら団体・会社を始める人でも、組織内にあって改革を起こす人でも、いずれもありとされる」。
そして、今月2日、「ホームレスの自立支援雑誌 熊本市でも」という記事が目に留まりました。それによると、任意団体である支援団体「ビッグイシュー熊本」を立ち上げたのが24歳の女性であることを知り、驚いたのでした。私は、即日に大阪の(有)ビッグイシュー本部へインタヴュー申込みのメールを送信。そして、7日、その「ビッグイシュー熊本」の代表・西梅彰容(あきよ)さん(24)とお会いしまた。

2日以降、「ビッグイシュー」そのものの運動と「ビッグイシュー熊本」については、各メディアで競うように報じられました。その概要については、下記にリンク先を添付しておきますので、そちらでチェックしていだだくとして、ここでは、24歳の西梅彰容さんがなぜ、全国で13番目となるこの支援団体を立ち上げようと思われたのかについてご紹介したいと思います。
西梅さんがこの「ビッグイシュー」という本に初めて出合ったのは、昨年5月に販売が開始された福岡・天神でした。カフェの運営指導という立場にある西梅さんは、その一店舗である福岡店を訪れた際に路上販売をする「ビッグイシュー」を手に取ったのでした。この雑誌の意味を知り、その後何度か雑誌を購入していた西梅さんは販売員である山本さんに、どこで夜寝ていらっしゃるのですか?と尋ねます。
「今はビッグイシューの収入があるのでネットカフェで毎日眠れています、シャワーもありますしね。でもお金を使わないように5時間パックなんかにしてると、シャワー浴びたりなんかしてたらすぐ過ぎちゃうんですけどね~」と山本さんは笑いながら話されたそうです。
その山本さんの笑顔を見た西梅さんは、「ビッグイシューは『夜、安心して眠る』チャンスを販売者に本当に提供してるんだ」と実感します。「自分の目の前にいる人が本当にビッグイシューに救われている、
ということをリアルに感じたら、やっぱり動かずにはいられなかったんですね」と。
それでも私には、腑に落ちないところがありました。私もこのビッグイシューのことを知り、この活動が彼らの自立を後押しているんだなと理解しました。しかし、私はそれをブログの中で語っただけでした。率先して私が手を上げようとは思いもしませんでした。単に私が物臭なのか、他人事だと頭の中で整理しただけなのか?今回のインタヴューで私は自分の器について改めて考える機会をもらいました。
「やっぱり動かずにはいられなかった」西梅さんのもっと奥にある動機を私は知りたくなりました。今回はこうした理由で、インタヴューを前半と後半に分けてお送りします。(続く)
<ビッグイシュー関連記事>
「『ビッグイシュー』熊本市でも ホームレスが雑誌販売 4日から収益で自立目指す」(2008/02/03付西日本新聞)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/kumamoto/20080203/20080203_002.shtml
「ビッグイシュー:あすから販売 /熊本」(2月3日16時1分配信 毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20080203ddlk43040358000c.html
「ホームレスが売る雑誌 ビッグイシュー」(asahi.com2008年02月05日)
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000000802050003
「ビジネス通じホームレスの自立を支援する『ビッグイシュー』」(後藤 愼一)
http://ameblo.jp/asongotoh/entry-10061322950.html
「ビッグイシュー日本版」(http://www.bigissue.jp/)

「社会起業家」。今回の記事で西梅さんのことをそう呼ばせていただきたいのです。西梅さんには釈迦に説法となるかもしれませんが、念のためにウィキペデキアでの次ぎの解説を引用しますね。
社会起業家は、「社会変革(英:Social change)の担い手(チェンジメーカー)として、社会の課題を、事業により解決する人のことを言う。社会問題を認識し、社会変革を起こすために、ベンチャー企業を創造、組織化、経営するために、起業という手法を採るものを指す。社会起業家(社会的企業家)により行われる事業は、社会的企業(ソーシャル・エンタープライズ、Social Enterprise)と表現されている)。
「ビジネスの起業家は、典型的には儲けと自分にどの程度報酬があったかで、その実績を計るのに対し、社会起業家は、社会にどれだけの強い効果を与えたかを成功したかどうかの尺度にしている。NPOや市民グループを通して働きかけを行うことが多いが、この分野で働く人は、企業や政府のセクターで働く人が多い。社会的企業家(ソーシャル・アントレプレナー, Social Entrepreneur)ともいわれ、「ソーシャル・イノベーション(Social Innovation)を起こす人」とも定義される。自ら団体・会社を始める人でも、組織内にあって改革を起こす人でも、いずれもありとされる」。